Build 10049のWindows 10 Technical Previewのインストールメディアを作成する
Windows 10 Technical Preview では、新たな機能や修正がおこなわれた最新のバージョンの Windows を Windows Update 経由でおこなうことができます。
新しい Windows をインストールすると、ローカルのディスクにアップデートで使用されたファイルが保存されます。
保存されたファイルを使用することで、新しい Windows をインストールすることができるインストールメディアを作成することができます。
インストールメディアを作成することで、直接 PC に新しいバージョンの Windows をインストールすることができます。
URL:Windows Technical Previewの新しいビルドのインストールメディアを作成する
3 月 31 日に提供が開始された新 Web ブラウザーの Project Spartan が搭載されたビルド 10049 の Widnwos は、ビルド 10041 の Widnwos を Windows Update 経由でアップデートすることができます。
アップデートをおこなうと、ローカルのハードディスクにアップデートに使用されるファイルの[install.esd]が保存されます。
保存先フォルダー:[C:\RecoveryImage]
保存された[install.esd]ファイルは、展開イメージのサービスと管理(DISM.exe)コマンドラインツールを使用してファイルを展開することができます。
作業用のフォルダーを用意してファイルを展開してみます。
作業用フォルダー:[C:\Temp\WTP\ESD],[C:\Temp\WTP\tmp]
※ ESD:展開先フォルダー,tmp:一時作業用フォルダー
[DISM.exe]コマンドラインツールは、Windows 8.1 や Windows 10 Technical Preview に標準で備わっています。
コマンドプロンプトを管理者で実行して作業をすすめていきます。
コマンド:[Dism /Apply-Image /ImageFile:C:\RecoveryImage\install.esd /Index=1 /ApplyDir:C:\Temp\WTP\ESD]
コマンドを実行すると、展開先フォルダーに[install.esd]の内容が展開されて保存さてます。
展開されたファイルを確認すると、一見 Widnwos のインストールメディアに含まれているファイルと同じように見えますが、ブートに必要な[boot.wim]や Windows をインストールするために使用する[install.wim]が含まれていないため、そのままでは使用することができません。
不足している[boot.wim]と[install.wim]を作成します。
ファイルは同じく[install.esd]を使用して作成することができます。
[install.esd]に含まれる内容を確認します。
コマンド:[Dism /Get-WimInfo /WimFile:C:\RecoveryImage\install.esd]
インストールメディアを起動させるために必要な[boot.wim]に必要な内容は、[インデックス:2]と[インデックス:3]に含まれていることがわかります。
[boot.wim]を作成して、ファイルに必要な内容を展開します。
コマンド:[Dism /Capture-Image /ImageFile:C:\Temp\WTP\ESD\sources\boot.wim /CaptureDir:C:\Temp\WTP\tmp /Name:tmp /Compress:max]
コマンド:[Dism /Export-Image /SourceImageFile:C:\RecoveryImage\Install.esd /SourceIndex:2 /DestinationImageFile:C:\Temp\WTP\ESD\sources\boot.wim /Compress:Recovery /Bootable]
[boot.wim]の内容を確認すると不要なインデックスが含まれているので削除します。
コマンド:[Dism /Delete-Image /ImageFile:C:\Temp\WTP\ESD\sources\boot.wim /Index:1]
残りのインデックスを展開します。
コマンド:[Dism /Export-Image /SourceImageFile:C:\RecoveryImage\Install.esd /SourceIndex:3 /DestinationImageFile:C:\Temp\WTP\ESD\sources\boot.wim /Compress:Recovery /Bootable]
引き続き、[install.wim]を作成します。
コマンド:[Dism /Capture-Image /ImageFile:C:\Temp\WTP\ESD\sources\Install.wim /CaptureDir:C:\Temp\WTP\tmp /Name:tmp /Compress:Maximum]
コマンド:[Dism /Export-Image /SourceImageFile:C:\RecoveryImage\Install.esd /SourceIndex:4 /DestinationImageFile:C:\Temp\WTP\ESD\sources\install.wim /Compress:recovery]
コマンド:[Dism /Delete-Image /ImageFile:C:\Temp\WTP\ESD\sources\install.wim /Index:1]
これでインストールメディアを作成するために必要なファイルがすべてそろいました。
コマンドを実行している動画です。
動画:Build 10049のWindows 10のインストールメディアを作成する
Windows ADK がインストールされている PC があれば、[Makewinpemedia]コマンドを使用して DVD や USB フラッシュドライブを使用した Windows インストールの起動ディスクを作成することができます。
URL:Windows 8.1 Updateに対応したカスタマイズしたWindows PE 5.1を用意する(その6)
Windows 10 Technical Preview Build 10049 をインストールしたのちの Windows Update に表示される更新プログラムの一覧です。
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